仏前式とは?
2人が出会い、結婚へ至った仏の導きに感謝し、来世まで連れ添う夫婦であることを誓う儀式のこと。先祖代々を祀る菩提寺や、縁のある寺院などで行われます。
こんなカップルにおすすめ
・ 仏教を深く信仰しているカップル
・ 親族が僧侶や仏教関係者
・ ご先祖様を敬い、より感謝の気持ちを大切にしたいカップル
・ 厳かな雰囲気で、歴史の重みを大切にしたいカップル
気になる衣装は?
神前式と同じ「和装」が基本的な婚礼衣装になります。
お寺によっては、ウェディングドレスやタキシードなどの「洋装」で行えるところもあります。
・ 新郎
紋付羽織袴が基本スタイルです。足元は白足袋と白草履、色は黒がベターですが、カラーバリエーションは白やグレー、青なども見られます。
・ 新婦
白無垢、色打掛、黒引き振袖などが基本スタイルです。白無垢には綿帽子や角隠し、色打掛と黒引き振袖には角隠しを合わせるのがベターです。
場所や費用は?
【どこで挙式する?】
一般的に、
「新郎または新婦のどちらかの宗派のお寺」
「新郎または新婦のどちらかの先祖代々の菩提寺」
「僧侶を自宅に招いて、自宅の仏壇の前」
で行います。
仏前式は、新郎新婦のどちらかが必ずその宗派の信徒である必要があります。2人の宗派が違う場合は、新郎の側の宗派に合わせることが一般的ですが、どちらの宗派に合わせても問題はありません。
【費用面は?】
挙式代は10万〜25万円が相場と言われています。そこに、衣装代や着付け代、写真代などがプラスされます。
お寺や寺院で行う仏前式ですが、披露宴会場を併設しているところはほとんどありません。披露宴を行う場合は、別会場へ移動して行うことになるでしょう。
1日の流れ、儀式、式次第
1:入場
先に両親、親族が入場し、着席。次に、媒酌人に導かれて新郎新婦が入場し、最後に僧侶が入場します。
2:僧侶が結婚の報告
僧侶が本尊前の礼盤にあがり、仏様とご先祖様へ結婚式を行うことを報告するための読経をします。
3:念珠を新郎新婦へ
僧侶から、「白い房の念珠が新郎へ」「赤い房の念珠が新婦へ」授けられ、念珠を親指以外の4指にかけて合掌します。
4:指輪交換
指輪交換をする場合はこのタイミングです。僧侶から指輪を受け取り、新郎・新婦の順でお互いの左指に指輪をはめましょう。
5:司婚の儀(誓いの言葉)
僧侶が2人に結婚の誓いを求め、それぞれが答えます。
その後、ご本尊に向かって誓詞を読みあげ、結婚の成立を宣言します。
6:焼香
新郎新婦の順で、左手に念珠をかけたまま右手で焼香し、合掌します。
7:誓杯
神前式の三三九度にあたる誓酒の儀式をします。続いて、参列者が親族固めの盃を交わします。
8:祝福の祈り
最後に、僧侶から新郎新婦へ祝いの祈りが捧げられます。
9:退場
一同が起立し、合掌。僧侶、新郎新婦、媒酌人、両親、親族の順で退場します。
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