そもそも「袱紗(ふくさ)」とは?
袱紗(ふくさ)は相手に贈り物をするするときに、埃や汚れがつかないようにするためのものです。
大きな品物は風呂敷で包むのが一般的ですが、ご祝儀などの小さな物は袱紗を使用します。特にご祝儀は水引きなどがついているので、そのままどこかに閉まっていると形が崩れてしまうことも。相手に綺麗な状態で渡すために袱紗に入れることはとても大切なことなんです◎
「袱紗」の種類*
袱紗には大きく分けると4タイプあります。
①正方形の布
風呂敷タイプといって、風呂敷をもっと小さくしたものです。とてもシンプルなものになります。
②爪付きの袱紗
風呂敷タイプと似ていて、小さいシンプルな布地ですが、包みに布がはだけないように爪がついているタイプの袱紗です。
③台付きの袱紗
内側に金封を入れる台が付いているタイプの袱紗です。
どこに金封を置くか分かりやすいため、風呂敷で包むのが苦手な人におすすめです。金封が折れてしまう心配もないのでとっても便利*ただ、金封を出した後にコンパクトにならないのが欠点です。
④ポケットタイプ
金封を入れるポケットがあるタイプです。
芯材が入っているため、型崩れがしにくく、金封が折れる心配もありません。ただ台付きの物と同じでコンパクトにならないのと、袱紗としては略式タイプと呼ばれるタイプのものになるので、友人などの結婚式でしか使えません。ご祝儀に包む値段が3万円以上になる場合や、親族、目上の人の結婚式では避けた方が良いとされています。
「袱紗」は色によって使い分けよう*
袱紗は結婚式だけでなく、お葬式や法事などでも使います。色によって慶事用と弔事用と分かれるので気をつけてくださいね。
・慶事用は明るい暖色系
結婚式などの慶事に使う袱紗は一般的に明るい色を使います。赤やピンク、ゴールド系が多く、パールが付いているものも多いです。おめでたいときに使うものなので華やかなものであればOKです。
・弔事用は暗い寒色系
お葬式や法事などの弔事で使う袱紗は、紺色や黒色といった暗めの寒色系を使います。飾りがついているものは避け、シンプルなものにしましょう。飾りは蓮や菊などの花の刺繍程度であれば問題ありません。
・どちらでも使える紫
慶事でも弔事でも使えるのが紫色の袱紗です。
無地のものを選んでおくとどちらでも使えるので一つ持っておくと便利です*
・ハンカチでも代用できる!
袱紗を持っておらず、買いに行く時間もないという人もいると思います。
そんなときはハンカチで代用しましょう*上記で説明した色のものを選べばOK。シワやハンカチの折り目がついているのはNGなので、アイロンでシワを伸ばしてから使ってくださいね。
袱紗の包み方のマナー*
袱紗は慶事と弔事で包み方が違います。
慶事は右開き、弔事は左開きです。台紙やポケットがあるタイプの袱紗は包み方が簡単ですが、風呂敷の場合は正しい包み方があります。袱紗をひし形に置き、慶事の場合は金封を中心より左に置きます。
次に袱紗の左側を折り、金封に覆いかぶせて金封の下側に入れ込みます。上側を金封に被せ、下側も被せるように折ってから、最後に右側を覆いかぶせて裏へ巻き込むようにします。弔事の場合はこれが全て反対になるので要注意です。
受付でのマナー*
ご祝儀を受付で渡すときにマナーが必要になります
袱紗からただご祝儀を取り出せばいいわけではありません。一つずつ受付でのマナーを確認しましょう*
①まずお祝いの言葉を
受付についたら、まず受付の人に「本日はおめでとうございます」と伝えます。
友人が受付をしていたとしても、マナーとしてきちんと挨拶をしましょう。
②記帳をする
受付から指示がありますが、芳名帳に記帳を行います。
③ご祝儀袋を取り出す
バッグから袱紗ごとご祝儀袋を取り出します。
④袱紗からご祝儀袋を取り出す
右側に袱紗が開くように持ち、包みを開いてご祝儀袋を取り出します。
ご祝儀袋を取り出したら、袱紗を閉じてその上にご祝儀袋を載せます。このときはご祝儀袋の表書きは自分に向けたままです。袱紗ごと時計回りに回して、表書きを受付の方に向けます。ご祝儀袋を渡す際に、もう一度お祝いの言葉を添えるとより丁寧です*
⑤袱紗をバッグにしまう
袱紗はカバンにしまいましょう。
コンパクトに折りたためるものだとかさばらず便利ですよ*
おわりに*
大人のたしなみとして、袱紗は一つでも持っておくようにしましょう。
最初は紫のものを持っておくと重宝しますよ。女性はそれに合わせて、華やかなものも持っておくとより良いでしょう。これから何度も使うものなので、長く使える上質なものがおすすめです。マナーを忘れず、丁寧に扱うことで良い印象を持たれますよ*
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