祝言って?
祝言は、江戸時代以前に行われていた今でいうところの和風の人前式のことです。
神社で挙げる神前式よりも歴史が古く、新婦さんは生家で花嫁支度を整えて日が落ちる頃に、花嫁道具とともに花嫁行列で新郎さんの家へ向かいます。新郎さんの家に親族や友人を招いて祝言を挙げ、挙式を行った後は宴が三日三晩続いたといいます。
祝言は、家族の絆や家と家を結ぶ儀式として盃事があります。二人を結び、また家族を結ぶ日本で古くから行われている契約の儀礼として、盃をかわすことで契約となります。まずは新郎新婦さんが、次に新郎新婦さんと両親がお酒を飲み干すことで両家が一つの家族になったことを表します。そして親族家族とゲストへのおもてなしを大切にしたスタイルなんです。
祝言と結婚式の違いは?
祝言と結婚式の違いは、結婚の誓いをする証人が違います。結婚式は新郎新婦さんが神様に結婚を誓いますが、祝言は神様ではなく、参列したゲストが結婚の証人です。また祝言はゲストとの距離が近く、厳かですが温かな雰囲気の中で祝福することができるのが魅力的です◎
特別な演出を取り入れる①
祝言では花嫁支度が整ったら両親に改めて感謝の言葉を伝える時間になります。家族三人で過ごす時間はとっても特別*改めて両親へこれまでの感謝を伝える時間は嬉しさと寂しさの気持ちに包まれた複雑な時間になります。言葉にして伝えるのは恥ずかしいかもしれませんが、きっと良かったと思える演出です。
特別な演出を取り入れる②
昔の結婚式は提灯を持った人、長持ち唄先頭に、仲人や親せき、両親とともに花嫁道具を持って嫁入りをしたそうです。ぞろぞろと挙式を挙げる場所へ向かう様子は圧巻!!花嫁行列で向かうと気持ちも引き締まり、奥ゆかしさを感じられますよ*
特別な演出を取り入れる③
祝言には基本的な流れがありますが、その土地に伝わる祝言の文化や演出を取り入れるのもおすすめです◎自宅がある地元で結婚式を挙げるのだからその土地にちなんだ演出だとより特別感が増します。きっと両親だけじゃなく、祖父母も喜んでくれますよ♪
【祝言】がこの時代に注目されている!?
コロナ禍でどうしても招きたいゲストが遠方在住だったり、高齢で移動が大変だったりと悩んでいる花嫁さんもいると思います。祝言は自宅で行うので、祖父母にも気軽に花嫁姿を見せることができます。しかも少人数で行うので、ゲストとの距離も近く、今までの感謝も気持ちもより伝えやすくなります。家族に見守られながら祝言を行うことができるのでアットホームさもあります。親族や家族と祝言を行い、別日で友人を呼んだウェディングパーティーを開くという花嫁さんも増えているんです。
祝言で気を付けたいこと
祝言は家族と親族が集まる少人数の結婚式ですが、親族が多かったり、親族以外を呼ぶ場合はある程度のスペースが必要になります。もし自宅での祝言が難しい場合は料亭や古民家、旅館などで行うこともできるので、プランナーさんに相談したり、会場へ確認してみましょう◎
祝言は家と家を結ぶ、日本人が大切にしてきた儀式です。自宅での祝言は、昔は普通に行われてきたことですが、家族に見守られて花嫁になる時間はとっても素敵なこと*特別な日を家族と共にゆっくりと大切に1日を過ごすことができます。これからの歩みをはじめる大切な結婚式を祝言式で叶えてみてはいかがですか?♡
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