結婚式でのBGM選びは注意が必要
結婚式では自由にBGMを選んで使っても良いのではないかと考えている人もいると思います*けれども、結婚式は家族や親族だけではなく、いろんな人が集まる場所です。多くの人が集まる場所で演出としてBGMを使うことになるので、私的利用ではなく商用利用とみなされます。商用利用とみなされた場合、いくら好きな音楽でも勝手に使うことができないので、注意が必要です。また、許可を得ずに勝手に音源を使ってしまうと著作権侵害にあたります。10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金、またはその両方に課せられてしまうので、しっかり手続きを踏んでから使うようにしましょう!
知っておくべき結婚式のBGMと著作権の関係性
結婚式でのBGMは商用利用とみなされるので、著作権が関わってきます。とは言え、著作権について全てを理解する必要はありません。結婚式のBGMは自由に決められない、ということを理解した上で曲選びをすればOKです◎安心して曲選びをするためにもまずは著作権とは何なのか知っておきましょう*
■著作権って?
著作権は、楽曲の作詞者と作曲者に与えられる権利のことです。簡単に言えば第三者が楽曲を使用する目的や機会を制限できることをいいます。もちろん、第三者が曲自体を楽しむ行為には問題ありません。
■著作隣接権って?
著作権と関連するもので著作隣接権というものもあります。著作隣接権とは、楽曲を録音する時のアーティストや音源を録音して原版を制作したレコード会社などに与えられる権利のことです。この権利によって著作隣接権者がこの権利から収入を得て、これからもCDを制作できるように金銭面での保護も担っています。
結婚式の曲選びで重要なのは「演奏権」と「複製権」
著作権について簡単に説明しましたが、実際に理解しておかなければいけないのは演奏権と複製権の2つです。
■結婚式でのBGMについて
結婚式で音楽を流すだけでも許可を得なければいけません。結婚式で好きなBGMを流す場合は、演奏権を確認する必要があります。演奏権は、著作隣接権には含まれていないので、著作権を持つ権利者に許可をとれば大丈夫です。とは言え、著作権を持つ人に許可を取るのはなかなか難しいですよね。。。
そのような時に利用するのが「JASRAC」なんです。JASRACは、音楽の著作権管理事業者のことです。著作者の著作権を管理している団体なので、申請を出して認められれば結婚式で曲を使えることができます◎ただし、JASRACは著作隣接権の管理は行っていないので、注意が必要です。結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいれば新郎新婦さんで手続きを踏む必要がなく、好きな曲のCDを流せます。
■動画で音楽を使用する場合
結婚式で使う動画を自分たちで作りたいと考えている人も多いでしょう。実は、動画作成の中で音楽を使う場合も手続きが必要です。この場合に必要になるのが複製権です。複製権の手続きはJASRACの契約内容は含まれていないので、利用するたびにJASRACに申請する必要があります。また、複製権は著作隣接権にも含まれるので、レコード会社などにも許可を得なければなりません。自分で申請する場合、手続きが非常に難しいので、許可が得られるまでは1ヶ月以上の時間がかかることがあります。さらに、1曲につき3〜5万円、洋楽の場合は10万円以上がかかることもあります。時間も手間もかかるので、自分で許可取りをするのはあまりおすすめできません。。。
ちなみに、基本的に個人で申請する必要はありません。ISUMはブライダルコンテンツとしての利用に限り、著作権と著作隣接権の申請の代行を行ってくれる団体のことです。著作権と著作隣接権の複製権の手続きを一括で行えるので、新郎新婦さんの時間と手間の削減にもつながりますよ♪
まとめ
結婚式では、せっかくなので自分たちの思い入れがある曲や好きな曲を流したいですよね。好きな曲を流すためにも、著作権などについて理解しておくことが大切です。もちろんプランナーさんからも案内があるので、分からないことがあれば確認をしましょう*
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