引き出物に入れる縁起物って?
引き出物は、基本的に偶数を避けます。これは偶数が「割れる」「別れる」と思わせることが理由です*地域によって入れなくてはならない縁起物があったり、品数が決められていたりすることもあるので、事前に確認しておくことが大切です◎
例えば、北海道は引き出物の数は基本的に一つです。東北地方では、寝具を引き出物に選ぶことが多く、手渡しできない商品は、宅配便などで贈るといわれています。また、香川県ではおいりと呼ばれるあられの一種を入れます。おいりはとてもカラフルなので、食べるだけでなく料理のトッピングとしても使われることがあります*
縁起の良い食べ物って?
■フルーツ
すだち
「巣立ち」に繋がるので新しい門出にふさわしい食べ物です。さっぱりした酸味で焼き魚の付け合わせなどに使われます。
いよかん
「良い予感」の語呂合わせです。いよかんはほどよい甘さで、ドライフルーツやゼリーやケーキなど、様々な料理があります。
きんかん
金色の実から大願成就や幸運などが連想されます。きんかんは、一粒の可愛らしさが魅力的です。
ザクロ
見た目は少し衝撃的ですが、西洋では財産や愛情、夫婦円満を表すとされています。メニューや引き出物に入れるだけでなく、赤色のカラードレスや装飾に合わせるのもおすすめです◎
■海鮮
鯛
「めでたい」という語呂合わせで、お祝い事には定番の食材です。和食だけでなく、フレンチや中華などどんな料理にも取り入れることができます◎また、鯛は赤色なので、赤色は邪気を払う色、神様が好む色ということから、古くから神に捧げる神聖な食材とされていました。また、尾と頭がついた尾頭付きは、「頭から尾まで一つのことを最後まで全うする」という良い意味が込められています*
鰹
鯛と同様にお祝いの席によく提供される魚です。かつおぶしは引き出物の縁起物としてもよく選ばれます。かつおぶしにはさまざまな意味合いがあり、「勝男節」には新郎さんの健康や将来の繁栄を願う、「松魚節」切り口が松の木に似ていることから年を重ねて味わいが出る、「堅魚節」には世界一堅い食品ということから、絆を固める、などように縁起の良い漢字をあてることができます、夫婦の固い絆を願っています。♡
エビ・タコ
エビは漢字で海の老人と書くことから、「腰が曲がるまでの長寿を願う」という意味があります。結婚式においては、「腰が曲がるまで一緒に居続けること」を願っています*また、鯛と同じく、茹でた後の色が赤色なことから、邪気を払う魔除けの力があるとされていました。同様にたこにも「多幸」の語呂合わせがあり、幅広い年代に好まれる食材です。
昆布
「よろこぶ」の語呂合わせがあり、お祝い事に欠かせない食材です。出汁や昆布茶、昆布巻きに使われます。
アワビ
アワビは薄く長く伸びるため、末永い幸せを意味します。アワビを乾燥させた熨斗鮑は、古くからお祝い事の贈り物として使われていました*同じ高級食材として挙げられるフォアグラやキャビア、オマールエビなど、普段食べられないような食材を使った料理にゲストはわくわくするものです♡
ハマグリ
ハマグリの二枚の殻は、対になっているもの以外は決して合いません。そのことから仲の良い夫婦になれるよう、一生添い遂げることができるよう、縁起物として使用されています*
■飲み物
緑茶は葬儀や法事の引き出物に用いられるので、結婚式には縁起が悪いためふさわしくないとされています。そのため、茶葉が使われていない桜茶や昆布茶が用いられます◎
シャンパン
結婚式の定番飲み物で、注ぐと泡が途切れないことから「絶え間ない幸せ」、泡が弾ける様子を拍手に例えられます*
縁起物は、おもてなしに幸せを願う気持ちを加えることができます。普段食べられないような華やかな料理で結婚式に来てくれたゲストをもてなしたいですね♡*
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