神前式とは?
神前式とは、神社挙式とも言われ、神社に祀られている神様の前で結婚を誓う日本の伝統的な挙式スタイルです。
・ 起源は?
元々の起源は、室町時代の武家で行われていた結婚式です。その後、現代のような挙式の流れやスタイルになったのは明治時代と言われています。明治33年に行われた大正天皇の結婚式を原型に、民間へと広まっていきました。
場所や費用
・ 場所
現代では、神社だけでなくホテルや結婚式場の祭壇で執り行われるものも神前式と言われます。
・ 費用
神前式は、初穂料(玉串料)として5〜15万をお納めします。さらに、ここへ衣装代や支度代、写真代などがかかります。衣装代や支度代などを含めた「挙式のみ」「挙式+披露宴」などをプラン毎に設定している神社や式場も多いので、多くの人はこれらのプランを利用しています。
神前式を選ぶポイント
神社は日本人の一生にとても馴染み深い場所です。結婚した後は、毎年の初詣や厄よけ、妊娠時期には安産祈願、産後はお宮参りや七五三など、一生の付き合いになることでしょう。
こんなカップルにおすすめ
・結婚を「家と家との結びつき」と考えているカップル
・日本の伝統的な儀式やスタイルを大切にしたいカップル
・親族のみで厳かな挙式を望むカップル
一連の流れ、儀式
神前式には、入場から細かい儀式まで様々な特徴があります。一連の流れと儀式の詳しい内容を見て行きましょう!
1:参進の儀(さんしんのぎ)
神職や巫女に導かれ、新郎新婦・両家の親・親族の順に神殿へと向かう「花嫁行列」です。雅楽の調べの中を歩む姿は厳かな雰囲気を醸し出します。
2:入場
神前に向かって右に新郎親族、左に新婦親族が入場し、着席します。
3:修祓の儀(しゅばつのぎ)
神職より心身のけがれを清めるお祓いを受けます。
4:祝詞奏上(のりとそうじょう)
神職が神様へふたりの結婚を報告する祝詞を読み上げます
5:三献の儀(さんこんのぎ)
新郎新婦は御神酒で三三九度の杯を交わします。大中小3つの杯で交互に御神酒を頂き、永遠の契りを交わします。
6:神楽奉納(かぐらほうのう)
巫女が神楽に合わせて舞を奉納します。
7:誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が神前へ進み、新郎が誓いの詞を読み上げ、新婦は名前を添え、夫婦になることを誓います。
8:玉串礼拝(たまぐしれいはい)
玉串(榊)を神前へ捧げ、最後に二礼二拍手一礼をします。
9:親族盃の儀(しんぞくさかずきのぎ)
両家が親族となるため、親族全員で御神酒を3口で飲みます。
10:斎主挨拶(さいしゅあいさつ)
神職が式を取り納めたことを神様へ報告し、祝いの挨拶をします。
11:退場
神前に一礼し、退出します。
一般的にはこのような流れで執り行われますが、神社によって他の儀式があったり、省略されることもあります。希望によっては、親族盃の儀の前後あたりで「指輪交換」を追加することも可能です。
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