【白無垢と色打掛】
女性が結婚式の際に着る和装には基本的には2種類あり、まず1つ目は白無垢です。
着物から小物までを全て白色で統一した婚礼衣装で花嫁の清楚さや美しさを象徴し、昔は「何色にも染まる色」として「どんな相手の家の風習にも染まります」という意味も込めて着られていたそうです。続いては色打掛です*
色打掛には、赤やオレンジ、緑、ピンクなど様々な色味があり、柄も華やかな物が多いのが特徴です*また披露宴のお色直しで着る花嫁さんが多く、遠くから見ても存在感のある華やかさが魅力的です。
【和装小物】
和装を着る時に身につける小物は5つあります。その小物の一つ一つには大切な意味が込められているんですよ♪では順に見ていきましょう!
■①帯締め
白無垢では基本的に白色を、色打掛では基本的には赤色の帯締めを締める事が多く、中に綿が詰まった筒状の紐のことをいいます。最近では、赤色だけではなく沢山の色味があるので着物や帯に合わせて帯締めの色合いを決めてみてください♪また、帯締めを婚礼で使う時は「永遠に幸せが長く続くように」と思いを込め、堅くきつく簡単にはほどけないような結び方でしっかりと結ぶそうです*
■②帯揚げ
帯枕を隠すためのもので帯の上にくる布のようなものです。帯締めと同様に白無垢では白色、色打掛ではその着物と帯にあった色味を選んでいきます。この帯揚げは少し特殊で鹿の子絞りという方法で作られていて、「子孫繁栄」や「子宝に恵まれる」といった意味もあるそうですよ!
■③懐剣
懐剣とは、着物と帯の間に差しておくもので昔、武家の女性が護身用としてもっていた短刀を意味しています。もちろん、婚礼に使用する物は本物ではありません。帯締めや帯揚げと同じように白無垢には白色の小物、他の色味にはそれぞれにあった色を選んでいきます。最近では、懐剣を手作りされる花嫁さんも多いんですよ♪「邪悪な物を寄せ付けない」「自分の身を守る」という意味で用いられていたことから、花嫁さんお守りとして今でも結婚式の際は胸元に差しておくそうです。
■④筥迫
筥迫とは、胸元の着物に差し込むもので昔は女性が身だしなみを整える時に使う粉や紅筆などをこのような箱にいれて持ち歩いていたそうです。お嫁にいってもしっかりと身だしなみを整え、いつまでも美しくいるようにという意味が込められています。筥迫も懐剣と合わせて手作りする方も多く、色味はさまざま♪自分の着物に合わせて選ぶことができますよ*
■⑤末広
帯に差したり手に持ったりする扇子のようなもので基本的には、金色の色味をしていることが特徴です。末広は広げて使うのではなく、閉じたままで使うのがマナーとされています。「末広がりの幸せがつづきますように」という意味が込められているそうですよ!
【さまざまな和装】
5つのアイテムの意味をご説明してきましたが、ここからは最近のおしゃれな和装をご紹介していきます♪少し前までは白無垢には白色のアイテム、色打掛には赤色のアイテムと決まっていましたが、最近では沢山の色味や柄の小物が出てきていてコーディネートもさまざま*オシャレな物ばかりなので是非、参考にしてください♡
■「白無垢×赤小物」
真っ白な白無垢に、真っ赤な小物が鮮やかに映え、花嫁さんを一層華やかに見せてくれるコーディネートです。口紅も赤色で揃えると、より華やかになります。口紅の色味は濃い方が、写真にしっかりと写るのできれいな写真を残すことができますよ*
■「白無垢×別の赤色小物」
真っ白な白無垢に小物も白で揃えて頭につける綿帽子も白色にするという方が多いですが、中だけが赤色というオシャレな綿帽子も最近では多く出ているんです*袖の赤色と合ってとても品があり、なおかつ華やかに見せてくれていますね*
■「白無垢×デザイン襟」
白無垢をオシャレに着たいけどあまり派手なのは苦手という方にオススメなのが、中に着る長襦袢の襟を付け替えて着る方法です*これは半襟といって沢山のデザインがあり、長襦袢に縫い付けることでこのように首元のみデザインを変えることができるんです♪普通の着物などでもよく用いられています。
いかがでしたでしょうか?♪
とてもおしゃれな白無垢、色打掛のコーディネートがあって見ていてわくわくしますね♡是非、素敵なコーディネートを見つけてください!
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