結婚式で和装を着ることが決まったら、気になるのは花嫁衣装の種類や小物・柄のこと*
今回は前撮り撮影でも人気で色も柄も華やかな色打掛についてご紹介します♡
色打掛は角隠しをつけて挙式に臨むこともできますが、会食や披露宴でのお色直しをより印象的にするには、挙式は白無垢を着てお色直しで打掛を色物に掛け替えるのがより良く見えます♪
鮮やかな柄や色で披露宴会場も明るくなりますよ**
色打掛の歴史は?
室町時代末期~江戸時代にかけて着物の上にもう一枚別の着物を羽織る打掛姿が武家の女性の正装でした。
色打掛はその豪華絢爛な美しさからやがて裕福な町人や豪農にも広がったそうです*
欠かせない和装小物
ウェディングドレスとは異なって和装は衣装小物の種類が多く、またそれぞれに意味を持っています◎
■末広 (すえひろ)
花嫁さんの持つ扇子のこと。
「末広がりに幸せが続くように♡」という意味から“すえひろ”と呼ばれます。
実際に扇子を開いて使うことはありませんが、中一面が金色でもう一面は銀色になっています。
手に持ったり、胸に挿したりする時は金の面が外側にくるようにするのが一般的です。
■懐剣(かいけん)
房付きの袋に入れて、帯の左側に挿す短剣のこと。
元々は護身用にと花嫁道具のひとつでしたが、現代ではアクセサリー感覚で華やかさを出すものとして胸元に飾ります♡
■箱迫(はこせこ)
胸もとに挟む、昔の花嫁のいわゆる化粧ポーチのこと。
懐紙や鏡、お香やお守りが入っていたそうですよ♪
■帯揚げ
本来は帯を結ぶときに使う実用品でしたが、今では胸元を飾る小物として使われています。
■帯締め
帯締めは帯の上から飾る装飾品。
花嫁さんの帯締めは中に綿を詰めた「丸ぐけ」といわれるタイプで帯揚げと色を揃えるのが一般的です。
■かかえ帯
帯の下の位置に巻く細帯のこと。
元々はは着物の長い裾をかかえるために用いられていたもので、今ではその名残りと言われています。
■草履
かかとが高いほど、華やかな印象になります。
どんな柄が人気?
花や木など植物をモチーフにした柄は、季節感が感じられ、≪粋≫で洗練された和装花嫁さんになれます♪
季節を問わない≪吉祥文様≫というおめでたい柄も、色打掛には施されていますよ。
白無垢や色打掛などに≪吉祥文様≫が多く描かれている理由としては、着ているだけで運気を呼び、縁を繋いでいく…などの福を寄せる願いや想いが込められているからです♡
また昔の日本の結婚式は、嫁ぐという意味合いが大きかったことから新婦さんの両親の願いとして≪幸せになってほしい≫という想いが着物に込められていたと考えられています**
■宝尽くし
打ち出の小づち、亀甲、七宝、巻物、鍵…カラフルな宝物などの縁起物を数々散りばめたもので門出に向けて幸多かれと、多くの宝を添える開運を象徴する柄です。
宝物がすべて揃っていなくても、「宝尽くし」と呼ぶこともあるそうですよ♪
■孔雀
「孔雀」は悪霊を食べ邪気を払うといわれ、花嫁さんを守る存在として婚礼衣装に描かれてきました。
■鶴
亀とともに長寿を象徴するのが≪鶴≫
鶴の中でも頭頂部が赤い丹頂は日本を象徴する美しい鳥で、同じく長寿を表す松と共に描かれることが多いです。
また鶴は一羽の伴侶と一生連れ添う性質があり、それになぞらえて新郎新婦さんが長く連れ添うよう願いが込められています…♡ちなみに婚礼衣装の模様として鶴を用いる時には、必ず二羽以上描くように決められているそうですよ!
■四君子(しくんし)
蘭、竹、菊、梅の4種の植物を組み合わせた柄のこと。
四季の花が揃う柄には「一年中幸せに」という思いもこめられています♡
■菊
菊は日本の国花であり、皇室の御紋としても用いられることから高貴さのシンボルといわれています。また、≪不老長寿≫≪無病息災≫の意味もあって花嫁の幸せを願う吉祥柄として、婚礼衣装の模様に好まれています*
■桜
日本の国花として古くから愛されている桜は≪神(=さ)≫が≪座る(=くら)≫木という言い伝えもあり、四季を問わず着用できる吉祥柄のひとつ♡
桜の花といえば木々や花が咲いて季節が始まる春を代表する花です!
そこから桜の模様は、物事の始まりを意味する縁起の良い模様とされています。
■牡丹
小さなつぼみから大輪の花を咲かせる牡丹は富貴の象徴です*
また、蓬莱(楽園)に咲く花とされ≪嫁ぐ先が蓬莱のようでありますように≫の思いもこめられているとか…♡♡
■七宝(しっぽう)
円モチーフを1/4ずつ重ねて描き出されるのが七宝文、または七宝つなぎと呼ばれます。
仏教の言葉で金銀などの宝物のことを指し、丸い形が円満を表しています♡
■花車
鮮やかな花々が牛車に載せられた模様で、四季折々の花がこれから始まるおふたりの幸せな生活を表しています。
■季節の柄
季節によって旬のお花が異なりますので、ぜひ参考までに…♡
春の柄…桃、桜、菖蒲、藤、椿、牡丹 etc.
夏の柄…あじさい、笹、竹、あやめ etc.
秋の柄…紅葉、萩、桔梗、撫子 etc.
冬の柄…菊、松 etc.
日本人だからこそ一度は着てみたい和装♡
色や柄が違うだけで印象が全く違う物になりますよ!例えば、結婚式を行なう季節に合わせて季節のお花の柄を選ぶのも◎◎最近では数種類のお花が描かれている色打掛もあり、またレトロモダンな雰囲気漂う柄も…♪
また好きな色、着たい色で選ぶのもひとつですが、写真などで一生残るものになるので、花嫁さんの顔が映える衣装を着るのがおすすめです♪衣装が決まったら小物選びも大事ですよ!担当のスタイリストさんと相談してステキにコーディネートしてみてください♡
運命の一着でステキな結婚式になることを願っています…♡
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