美しい花嫁優しく包んでくれるウェディングベール。
可憐に揺れるベールは美しいだけでなく、花嫁が身につける意味、結婚式中の儀式など、ひとつひとつに大切な意味があるのです。
今回は、その由来から、人気のベールの種類をご紹介します♡
ウェディングベールの由来は?
その由来は古代ギリシア・ローマ時代から、ベールは“魔除け”の意味があるとされ、花嫁を邪悪なものから守るために身につけるようになったと言われています。
結婚式におけるウェディングベールの役割
まず、バージンロードを歩き出す前に母親が花嫁のベールを下ろし、式へと送り出す“ベールダウン”の儀式。花嫁の嫁ぐ身支度の仕上げに、大切に育てて来た娘を、新しいパートナーの元へと送り出す、母娘にとって感動的な儀式です。
そして、もうひとつが“ベールアップ”の儀式。その名の通り、新郎と花嫁で行う儀式です。ベールは花嫁を邪悪なものから守ってくれると同時に、二人を隔てる壁でもあるのです。そのベールをあげ、この先一生二人で寄り添い、愛し合い、花嫁を守って行くという新郎の誓いの瞬間なのです。
上でご紹介したベールダウン・ベールアップの役割のあるベール以外にも、花嫁を守り、より魅力を引き出すベールは花嫁の必須アイテム。
ここからは、人気のベールの種類や魅力をお教えします♩
ロングフェイスアップベール
一番シンプルな形のものが多く、ベールダウン・ベールアップができるタイプのベール。教会などでの挙式の際、バージンロードを歩く姿がとても美しく優雅に見えます。
長いベールの裾に刺繍を施しているデザインのものもあり、サラサラと揺れるベールが印象的ですね。花嫁をふんわりと包み込んでくれるロングフェイスアップベールは、ウェディングドレスの華やかさとともに、花嫁の華奢さと儚さを美しく引き立ててくれます。
腰くらいまでの長さのミディアム丈のフェイスアップベール。ロングベールよりも丈が短いので見た目も軽やかで、身軽なのでガーデンウェディングやレストランウェディング、小さめの会場での結婚式におすすめです。
少し短めの長さのベールは、花嫁の可愛らしさも引き出してくれます。また、ベールと合わせてヘアアイテムをつけられるのでより華やかに見せることができるのもいいですね。
マリアベール
その名の通り、聖母マリア様がつけていたことが由来になっています。
お顔周りをレースが包んでくれるので、よりエレガントに優しげな雰囲気を演出することができます。つけるだけでクラシカルなイメージに見えるので、神聖な教会式にピッタリです。
自然光がよく映えるので、ガーデンウェディングや外での挙式にもおすすめです♩
ドレスはボリューミーなものよりも、体のラインを綺麗に見せてくれるスレンダーなものやコンパクトなものがマリアベールの繊細さをより引き立ててくれます。
ジュリエットベール
「ロミオとジュリエット」のジュリエットが身につけていたことから、この“ジュリエットベール”という名前がつきました。
日本では実はまだそんなに馴染みがなく、知らないという花嫁さんも少なくありません。頭の後ろを半分覆うようなデザインのジュリエットベールは、両耳の後ろあたりで留めるデザインのものが多く、レトロな雰囲気の可愛らしさが特徴的です♩
また、他のベールに比べて頭の部分のアクセサリーをアレンジしやすく、より自分らしいウェディングドレスの姿に憧れる花嫁にとっても人気なんです。
他にも、ターバンのように頭の後ろで結ぶようなタイプのものは、ツインテールのようなタイプのものに比べグッと大人っぽさが出て、大人の女性らしいデザインを好まれる花嫁にもおすすめです。
ひと口にベールといっても、種類や付け方は数え切れないほど。大切な1日を、本当に気に入ったウェディングドレスと、妥協することなく満足するまで選んだベールで幸せいっぱい過ごしましょう♩
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