茶婚式とは??
茶婚式は茶道の考えや精神にのっとって行われる結婚式のことです*
茶道の精神と呼ばれる代表的な2つの精神である「和敬清寂」(和らいだ心でお互い接し、敬うこと)、「一期一日本の伝統的な式である神前式や仏前式は神道や仏教などの宗教的な考えのもとで式が行われますが、茶婚式は宗教的な意味合いがないのが特徴です。
宗教にとらわれずに行う挙式の代表といえば人前式ですよね。
人前式との大きな違いは、その自由度です。人前式は挙げる場所や演出など自由に決めることができますが、茶婚式は茶道の教えにのっとっているため、ある程度式の流れには決まりがあります。また雰囲気としても、茶婚式はより厳粛な雰囲気の中で行われます。
茶婚式の魅力とは*
茶婚式は宗教にとらわれない挙式スタイルでありながら、厳粛な雰囲気で行うことができる挙式スタイルです。両家の絆が深まる素敵な魅力がたくさん詰まっています。
■厳かな格式高い結婚式になる
神前式のような宗教を感じさせず、人前式ほどカジュアルにならない茶婚式は、格式の高さを感じることができることから、年配者からの印象は非常に良いです。宗教にとらわれたくない、親族に顔が立つ結婚式を考えている人にオススメできる結婚式です◎
■両家の繋がりを強くすることができる
茶婚式には「夫婦固めの儀」と「親族固めの儀」という儀式があります。
夫婦固めの儀は新郎新婦が濃茶を飲み交わし、夫婦の契りを誓う儀式で、親族固めの儀は両親や親族、友人が濃茶と茶菓子をいただきます。お茶を飲み、和やかな空間を分かち合うことで、両家の繋がりを深くするという意味が込められています。
■日本文化に触れることができる
普段触れることがない茶道を、結婚式を通して感じることができます。
日本古来の文化に触れることができるのは、この結婚式の大きな魅力です。
茶婚式の流れ
茶婚式は、茶人(お手前をしてもらう人)を呼んで進めていきます。
■①参列者、新郎新婦着座
両家の親族、茶人、司会者など参列者全員が着座した後で、新郎新婦が入場します。
■②濃茶手前
新郎新婦が飲み交わす濃茶を茶人が点てます。
■③夫婦固めの儀
②で点てた濃茶を新郎新婦が飲み交わします。1つの器で交互に飲み交わすことで、固い絆を結び一生の苦楽を共にするという意味が込められています。
■④誓詞奏上
新郎新婦が誓いの言葉を読み上げます
■⑤親族固めの儀
両家の親族や友人など参列者全員で濃茶と茶菓子をいただきます。
両家が1つの家族として、絆を深める儀式とされています。
■⑥指輪交換
新郎新婦が結婚指輪を交換します。
■⑦新郎新婦、両家両親一礼後、退場
参列者に一礼して退場します。
茶婚式の費用、行える場所、衣装など*
■茶婚式の費用相場
茶婚式の挙式料は神前式とさほど変わりなく、20万円ほどで行うことができます。
ただし着物の着付けやヘアセットは含まれていないため、予算は余裕を見ておく方が良いでしょう。
■場所
基本的には茶室で行われる結婚式です。
茶婚式は親族のみで行う人が多いため、茶室がありお手前ができる広さがあれば挙げることができます。しかし最近は茶婚式が注目されてきていることから、料亭やホテルでも対応するところが増えてきています。プランなどが用意されているため、気になる会場がある場合は調べてみてくださいね。
■新郎新婦の衣装
茶婚式は神前式のように和装が一般的です。
花嫁は白無垢、色打掛、引き振袖と選ぶことができます。新郎は花嫁のように種類があるわけではなく、五つ紋付羽織袴のみとなります。
おわりに*
茶婚式は茶道の精神にのっとって行われる挙式スタイルで、厳かな雰囲気があることから、和婚を望む新郎新婦から注目を集めています。茶道の経験がない人は不安に思うかもしれませんが、茶人や司会者がしっかりと進めてくれるため、経験がない人でも安心して進めることができます。参列者全員と濃茶や茶菓子をいただくことから、和やかな空間にもなり、参列者もリラックスすることができます。日本の伝統的な文化に触れることができる茶婚式を候補の1つとして考えてみてはいかがでしょうか*
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