結納品って?
結納品とは結納の時に「婚約した証」として両家で取り交わす品物のことをいいます。結納品にはいくつかあり、それぞれに子孫繁栄や長寿、結びつきなどいろいろな意味が込められている、とても縁起が良いものなんです*
結納品は関東式と関西式に分けられている
関東式は、9品が正式とされています。
・目録(もくろく)
・長熨斗(ながのし)
・金包(きんぽう)
・勝男武士(かつおぶし)
・寿留女(するめ)
・子生婦(こんぶ)
・友白髪(ともしらが)
・末広(すえひろ)
・家内喜多留(やないだる)
一方関西式は、7品が正式とされています。
・目録(もくろく)
・小袖料(こそでりょう)
・柳樽料(やなぎだるりょう)
・松魚料(まつうおりょう)
・高砂(たかさご)
・結美和(ゆびわ)
・子生婦(こんぶ)
・寿留女(するめ)
関西式では目録を品数には含めないので、7品とカウントされているんです。関東と関西でこんなにも結納品に違いがあるんですね。
結納品の種類
結納品ですが、それぞれどんな意味があるのかまとめていきますね。
■目録
目録は関東式にも関西式にも必要な品で、結納の品目と数を箇条書きに表したもののことです。このような品と数が入っていますよ、という納品書のような役割を果たしています。
■長熨斗
長熨斗は不老長寿の食べ物という意味があるお祝いの品です。熨斗はもともとアワビを叩いて伸ばし、乾燥させた保存食のことをいいます。今でもアワビは高価ですが、昔も高級食材とされていて贈り物としてはぴったりの食べ物だったんです◎
■金包
金包とは簡単に言えば結納金のことをいいます。昔はお金ではなく着物や帯などを送っていましたが、時が経つとともにお金へと変わりました。現在では男性側から女性側に贈る場合は「御帯料」や「小袖料」と言い換えられ、女性側から男性側に贈る場合は「御袴料」と言われています。
■勝男武士
その名の通り「鰹節」のことです。あて字ですが、縁起が良い漢字に変換されています。もともと鰹節は武家の保存食や非常食として常備されていたものなので、縁起物とされているんです。勝つ男なんて見る限り強そうですよね!
■寿留女
その名の通り「するめ」のことです。するめは香りが豊かで、噛めば噛むほどじわっと味が出てくるのが特徴ですよね。そのような食べ応えから味のある仲の良い夫婦になってほしいという願いが込められているんです*ただ仲良しな夫婦ではなく、二人ならではの個性を出しながら生きていってほしいというステキな意味があるんです。
■子生婦
その名の通り「昆布」のことですね。昆布はとても縁起が良い食材です。昆布の高い繁殖力にちなんで子孫繁栄の願いが込められています。昆布の繁殖力が高いなんて知っていましたか!?ちなみに高い繁殖力だけではなく、「よろこ(ん)ぶ」という意味も含まれているんだとか*
■友白髪
友白髪とは白い麻糸の束を白髪に見立ててあるものです。二人が白髪になるまで生きていこうという長寿の願いと、麻糸のように強い絆で結ばれた夫婦になろうというステキな願いが込められています。なんだかとてもロマンチックですよね♪*
■末広
末広は和装の花嫁さんが持つアイテムですが、結納品の場合、白無地の扇子のことをいいます。扇子は扇状に先が広がっていることから、幸せが末永く続いていけますようにという願いが込められています。白無地で何の色も柄も入っていないのは、純真無垢の証であるとも言われているんですよ♪
■家内喜多留
関西式では「柳樽料」と呼ばれていて、主に酒料のことです。昔は実際にお酒を贈り合っていましたが、今ではお金を包むのが一般的です。杯を交わすことで、これからは親戚としてお付き合いをよろしくお願いしますという意味が込められています。
■松魚料
男性側から女性側に贈る結納後の食事代のことです。関東式では「勝男武士」を代わりに送っているそうですよ*
■結美和
婚約指輪のことで、結納品として贈る場合もあれば、結婚記念品として贈ることもあります。この違いは目録に結納品として含めるかどうかですね。
■高砂
高砂とは白髪の老夫婦人形のことです。共に白髪になるまで仲良く生きていこうという願いが込められています。
まとめ
今回は結納品の種類についてまとめていきましたが、いかがでしたか?結納品は地域によって贈るものも違えば、品数も違うので、結納をするカップルはしっかり話し合っておきましょう!
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