そもそも結納とは?結納の意味とその役割

結納(ゆいのう)とは、結婚を約束した両家が正式にその意志を確認し合うための儀式です。新郎側が新婦側に結納品や結納金を納め、婚約を成立させるという日本の伝統的な文化です。昔は結婚の前提として欠かせないものでしたが、現在では形式にとらわれず、顔合わせ食事会のスタイルで済ませる家庭も増えています*それでも結納には、けじめや両家の関係を円滑にするという意味合いがあり、行うことで両親の安心感や信頼関係の構築にも繋がりますよ♪
結納をする?しない?両家での話し合いが大切

結納のスタイルにはいくつかの種類があり、それぞれにおいて準備の内容も異なります。まずは以下の3つのどれにするかを検討しましょう。
■正式結納(略式結納)
結納品を用意し、両家が正式な形で儀式を行います。仲人が間に立つスタイルが基本ですが、最近は家族だけで進める略式結納も主流です。
■顔合わせ食事会+結納金の贈呈
フォーマルすぎず、でもきちんとした形を取りたいという場合に人気のスタイルです*結納品は省略し、結納金だけを用意するケースもあります。
■顔合わせのみ
よりカジュアルに済ませたいなら食事会だけを行い、結納や結納金は省略します。ただしこの場合も両家の了承が必要です。
いずれのスタイルを選ぶにしても両家の希望を尊重しながら丁寧に話し合うことが大切です◎
結納の準備の基本的なスケジュール

結納の準備は、結婚式当日や入籍の3〜6ヶ月前に行うのが一般的です。
Step1:両家の意思確認(4〜6ヶ月前)
まずは、二人で結納をするかどうか、どのスタイルにするかを話し合いましょう。その後、両家の両親に相談し、意見をすり合わせていきます。
Step2:日取りや場所の決定(3〜4ヶ月前)
結納を行う日程と場所を決めます。一般的に大安や友引の吉日が選ばれますが、都合の良い日で構いません。会場は自宅やホテルの個室、料亭などが多く選ばれています。
Step3:結納品や衣装の手配(〜2ヶ月前)
正式結納を行う場合は、結納品(指輪・家族書・酒肴料など)を専門店で購入したり、パッケージを利用したりするとスムーズです。略式なら必要最低限でもOKです。当日の服装もこのタイミングで決めておきましょう。和装が好まれますが、洋装でも失礼にはあたりません。
Step4:結納当日の流れ確認・最終準備(1週間前)
進行の流れを確認し、当日のあいさつや席次、贈呈方法をシミュレーションしておくと安心です*
これだけは押さえておきたい!結納に必要なもの一覧

結納を正式に行う場合、必要なものは以下の通りです。略式やカジュアルスタイルの場合は、必要なものを簡略化できます。
・結納品
地域や家の風習によって異なりますが、代表的な品には目録と長熨斗(ながのし)、末広(扇子)、酒肴料、家族書、指輪などがあります。
・結納金(ゆいのうきん)
新婦側への贈り物として包まれるお金のことですが、金額は50万円〜100万円が目安です。金額は両家で話し合って決めましょう*
・受書(うけしょ)
結納品を確かに受け取りました、という証書のことです。
・風呂敷や台
結納品を包むためのもので、丁寧に扱うのがマナーです。
結納当日の流れとマナー

結納当日は、あらかじめ決めた場所に両家が集まり、以下のような流れで進行します。
1.はじまりの挨拶(新郎または仲人)
2.結納品の贈呈(新郎側から新婦側へ)
3.受書のやりとり(新婦側から新郎側へ)
4.結納金や記念品の確認
5.両家代表のあいさつ
6.会食
最近では仲人を立てないケースがほとんどのため、新郎が進行役を務めることが多いです。堅苦しくなりすぎず、和やかな雰囲気で行えるよう心がけましょう♡
結納のよくある質問Q&A

Q.結納は絶対にしないといけませんか?
A.結納はあくまで任意です。両家の意向を尊重し、話し合いで決めるのが一番大切です。
Q.結納金っていくらが相場ですか?
A.地域差がありますが、50万円〜100万円が一般的です。花嫁さんの年齢や職業によっても変わることがあります。
Q.結納の服装は洋装でも良いですか?
A.問題ありません。和装が好まれる場面もありますが、ドレスやスーツでもマナーを守れば失礼にはなりません。
まとめ
結納の準備は、単に形式を整えるだけでなく、家族同士の繋がりをこれから築いていくための第一歩でもあります。きちんとしなきゃ、と身構える必要はありません。自分らしいスタイルで無理のない方法で準備を進めましょう*両家にとって笑顔があふれる一日になりますように…♡
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