嫁入り道具って?
昔は【男性の家に嫁に入る】という考え方が強く、結婚と同時に男性の実家で新生活を始める女性がほとんどでした。家族の一員になることだけではなく、親戚付き合いや近所付き合いも多かったので、花嫁さんは地域の一員として新生活をスタートさせることになります。そこで、お嫁に出す女性の両親は、娘が嫁ぎ先で恥をかかないようにという思いからとても良い品物(嫁入り道具)を選んで嫁ぐ娘に持たせていました*
最近は結納を行うカップルはかなり少なくなっていますが、一昔前では結納を行うことが一般的でした。花嫁さんの両親は、より良いものを持たせようと豪華なものを選んでくれたり、男性側が用意してくれた結納金を使って、豪華な家財道具を嫁入り道具として準備したりしていたそうですよ◎
今まではどんなものが多かった?
嫁入り道具の定番は婚礼箪笥やドレッサー、着物などでした。婚礼箪笥は長いコートをかけられたり、たくさん引き出しがあったりととにかく大きく、存在感は圧倒的です。かつては、大きな桐の竿箪笥一式に豪華な着物をぎっしり詰めて贈ったそうです。婚礼箪笥にはドレッサーなどがセットになっているものもあり、広い大きな家でなければ置く場所に困ってしまいますね。また、布団や豪華な食器棚、来客用の食器やカトラリーなどもあり、地域によっては米俵を持ち込む風習もあったそうですよ!
最近の嫁入り道具はなに?
最近では昔とは違い両親が用意してくれるものに限らず、新生活に必要なもの全般を嫁入り道具として購入していくことが一般的になっているようです*
■家具
マンションに住むカップルが多くなり、ウォークインクローゼットなどの収納がついていることがほとんどなので、昔とは違いタンスなどはあまり選ばれません。代わりに食事用のダイニングテーブルや、ソファーなどを用意するケースが多いようです*また食器棚の場合は家族が増えることを考えて、少し大きめのものが選ばれています。
■家電
冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電製品は生活に欠かせない物ですが、高価なので買い替えることがなかなかできません。長く使えるようにと嫁入り道具として良いものを購入するというケースも多いです。例えば、冷蔵庫や洗濯機は今後家族が増えることを考えて大容量のものを選ぶ人が多いそうですよ!
■冠婚葬祭用アイテム
喪服は、急に必要になることがあるので持っていると安心です◎夏でも冬でも使えるように上着で調節できるようなものを一着用意しておくととっても便利ですよ。また一緒にバッグや袱紗、数珠なども用意しておくとよりGOOD◎冠婚葬祭用の服は流行り廃りがないので、一度用意すれば長く着られることも嫁入り道具にはピッタリのアイテムです。
■食器
食器は結婚前に使っていたものではなく、嫁入り道具として新しく購入することも多いです。洋食器と和食器の両方を揃えて、家族が増えたり来客があったりしても良いようにセットで購入するのがおすすめです◎カトラリーもセットで購入しておくと便利ですよ♪また、食器類の整理整頓に必要な食器棚も最近の嫁入り道具の一つです。一人暮らしでは、たくさん食器を持っていなかった人も家族が増えるとテーブルいっぱいの食卓になるので、その分収納も必要になりますね♪
■パールアクセサリー
パールアクセサリーは、冠婚葬祭などどんなシーンでも使えます♡長く使えるものなので、嫁入り道具として用意しておくと良いでしょう◎特にパールのネックレスは、大人の女性は必ず持っていたいアイテムの一つです。値がはる物なので、この機会に嫁入り道具として揃えるのも良いですね!
■印鑑
結婚した後、多くの人が新しく用意するのが印鑑です。印鑑は結婚に伴う書類手続きなどで頻繁に使うので、姓が変わる人は新しく作る必要があります*結婚してから作る方法もありますが、確実に使う物なので結婚前に作っておくと良いでしょう♪結婚後もさまざまな手続きがあるので、嫁入り道具として用意しておくと手間も減ります。また、長く使えるように上質な印鑑を準備するのがおすすめです◎
嫁入り道具は、嫁ぐ娘の幸せを願って形に残るものを渡してあげたいという親の願いから続いてきた伝統です*今では生活スタイルが変わったことから嫁入り道具はタンスや着物ではなくなりましたが、娘のために何かを持たせて送り出してやりたい、という親の思いは今も昔も変わりません。
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