おふたりの結婚準備の費用や新生活の準備費用に充てたりすることもあるご祝儀。包んでもらった金額や返礼品のやりとりでその後のお付き合いに影響することもあり、なかなかセンシティブな問題ですよね。
実は、このご祝儀文化は日本独特のもので海外ではおふたりが“ウィッシュリスト”を作り、ゲストの方々は予算に合わせておふたりの欲しいものをプレゼントする、“リスト・ド・マリアージュ”という合理的なシステムがあるんです。日本でも試してみたい、この仕組みについて調べてみました♪
リスト・ド・マリアージュ(ウエディングレジストリ)とは
リスト・ド・マリアージュ(List de Mariage)とは、『結婚のためのリスト』という意味のフランス語です。新郎新婦さんが“結婚のお祝いに欲しいもの”をリストアップして公開することで、そのリストをもとにご親族やご友人が予算に合わせてプレゼントをしてくれるという、日本人からしたら夢のような風習です♪
また英語では『ウェディング・レジストリー(Wedding Registry)』といいます。欧米ではご祝儀としてお金を包む文化はなく、その代わりにおふたりが本当に欲しいものをみんなでプレゼントする仕組みができあがっています。
日本でもご祝儀とは別に結婚祝いとして品物をいただくことがあります。でも、食器であったり、写真立てであったり、なんとなく定番の品物が決まってきていますよね。コーヒーメーカーが結婚式のあとに3つも届いて困った!なんてお話しも聞きます。いただく側としては断るわけにはいかないし、処分したり売ったりしてしまうのも気が引けるもの…
新郎新婦さんにとっては、本当に欲しいものをプレゼントしてもらえますし、プレゼントする側にとっては本当に必要とされているものを贈ることができます。さらに自分の経済状況に合わせてリストから予算にあった品物を選んでプレゼントできるのでお互いにとって合理的な風習ですが、まだ日本では普及していないようです。。。このシステムはフランスが発祥ではありますが、欧米各国で広く普及したお祝いの気持ちを示す方法でもあるそうですよ。
ウィッシュリスト(ほしい物リスト)の作り方
■パターン1:お店に行ってほしいものをリストアップする
「(ブランド名)の(商品名)」など具体的に欲しいものを書き込んだリストを作ってゲストに共有する方法。エクセルのシートや誰かが選んだら消せるようなクラウド形式のシートがおすすめ◎
■パターン2:オンラインショッピングサイトでリストを作る
オンラインショッピングサイトの「ウィッシュリスト」機能を使ってリストを作成、共有する方法。Amazonなどの大手のオンラインショッピングサイトでは、ウィッシュリストを作ることができます。
このリストを他のゲストに共有することで、ゲストはリストから好きなアイテムを選んで購入することができます。購入が済んだアイテムはリストから消えるため、重複することもありません。
おふたりの結婚式で取り入れるときはこうしよう!
日本ではまだ馴染みの薄いリスト・ド・マリアージュ。
合理的なシステムなのでぜひやってみたいと思っても、ハードルが高いことも。日本で結婚式を挙げる場合は、式場への支払いをご祝儀払いにしていたり、ご祝儀は両家のご両親で管理したり、とご祝儀の使い道が決まっていることもあります。おふたりで「ご祝儀がなくても大丈夫か、現物になっても平気か」をしっかりと検討してからのほうが良さそうです。
また、慣れない海外の風習を取り入れることに敏感な方もいらっしゃいます。そういった方への配慮のためにも、取り入れ方を少し工夫してみましょう。
たとえば…
①親族からは慣例通りご祝儀をもらって、親しい友人にはウィッシュリストを使う。
※その際、友人へはご祝儀は包まなくていい旨を説明する
②親族のみに説明した上でウィッシュリストを使ってもらい、他の方からはご祝儀をもらう
③親族や友達、会社の同僚などそれぞれに別のウィッシュリストを作る
などが挙げられます。
ゲストに協力をお願いする際は、招待状にリスト・ド・マリアージュについて、簡単に説明するメモなどを添えておくと良いですね!その際にどちらにもメリットが多いことをお伝えしましょう☆*
贈るほうも貰うほうも両方がハッピーに…♡
リスト・ド・マリアージュの良いところは、何といっても“自分たちの欲しい物をプレゼントしてもらえる”ということでしょう♡高価な物をいただいてもおふたりの趣味やライフスタイルに合わないこともありますし、同じような品が重なってしまうこともあります。。。でも、この方法なら重複も防げますし、不要な物をいただいてしまう心配もありません。贈る側としても、アレコレ悩む手間が省けます。結婚祝いは、選ぶのに意外と悩むものです…自分は好きだけどおふたりはどうだろう?とか、もう同じものを持っているんじゃないか?とか……。それに予算もありますから、コレだ!という物が見つかるまで、何軒もお店をまわったりしなければなりません。しかし、リストがあれば事は簡単!その中から自分の予算に合った物を選べばいいのです。
ご祝儀の文化が定着している日本ですが、欧米の文化もうまく取り入れながら、おふたりにぴったりのやり方を見つけましょう。素敵な結婚式になりますように♡♡
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