1968年に結婚したトレバー・ホーズさん(82)とマーリーン・ホーズさん(72)は二人の子ども、ジュリエットさんとジェームズさんをもうけるも、マーリーンさんが結婚前から飼っていた10匹の猫が原因で離婚することに。
というのも結婚前からマーリーンさんはペルシャ猫のブリーダーをやっていたものの、実はトレバーさんはあまり猫が好きではなかったそう……。そのため、家の中で猫に囲まれた生活をすることが嫌だったトレバーさんは庭に猫用の小屋を立ててみたものの、当時ペルシャ猫のブリーダーとして、キャットショーに人生のすべてを捧げる妻マーリーンに耐えられなくなってしまったのです。
その後2人は30年もの間、ほとんど連絡をとらないほど疎遠になっていたものの、イギリスのテレビ局チャンネル5にて、マーリーンさんのペルシャ猫のブリーダーとしての人生を描いたドキュメンタリー『The Woman With FORTY Cats(とある女性と40匹の猫)』が2013年に放送され、偶然トレバーさんがその番組を観たことをきっかけに再び連絡を取り合うようになったそう。
2人の2度目の恋のキューピットとなったのは、トレバーさんとマーリーンさんの長女であるジュリエットさん。トレバーさんはジュリエットさんを通じて、マーリーンさんに会いたいと伝えるものの、マーリーンさんは最初はまったく乗り気ではなく、断り続けていました。しかし、ジュリエットさんの根気強い説得により、長年の時を超え、トレバーさんとマーリーンさんは一度食事をするという名目で再会します。それから2人は定期的にドライブにでかけたりしながら、今年5月14日も再び結婚することに!
とはいえ、今回2人が決めた条件は、「再婚はするけれど、一緒には暮らさない」というもの。離婚した当時の倍以上の猫たちと暮しているマーリーンさん。1度目の破局の際と同じことが原因で喧嘩にならないよう、2人は車で30分ほどの距離の場所に別々にくらすことに決めたのです。
トレバーさんはマーリーンさんと一度目の破局後、別の女性と再婚しましたが10年前にそのパートナーがこの世を去ったことでシングルライフを送っていました。離婚という苦い経験を一度は味わったトレバーさんとマーリーンさんでしたが、マーリーンさんに久しぶりに会ったときの気持ちを振り返り、トレバーさんは「まるで初めて会った時のようだったよ。昔も彼女はとても可愛い女性だったけれど、今も昔と変わらないね」と語っています。
ちなみに、マーリーンさんの人生を描いた『The Woman With FORTY Cats(とある女性と40匹の猫)』の中では、なかなか衝撃的な生活の内容が語られています。ドキュメンタリーが放送された当時、マーリーンさんはタイトルで分かる通り、40匹の猫と暮していたのですが、そのうちの14匹はマーリーンさんの母親が亡くなる前まで飼っていた猫たち。母が帰らぬ人となったことで、自分の飼っていた26匹の猫にさらに14匹の猫たちが加わり、40匹という超大所帯になってしまったのです。
母の遺産を受け取ったとはいえ、猫のエサ代に週200ポンド(約2万9000円)の費用がかかっており、遺産が底を尽きるのも時間の問題だとドキュメンタリーの中で語っています。その一方で、マーリーンさんの飼い猫の一匹シュガー・アンド・スパイスがイギリス最大級のキャットショー、UKオリンピアン・ゴールド・インペリアル・グランド・マスター・キャットにて最優秀賞を受賞した経験もあり、英国内では名高いペルシャ猫のブリーダーであることには間違いありません。
数十年の時を経ても、猫に情熱を注ぐ昔の恋人に心を打たれたのか、はたまた2人目の奥さんを失い、寂しい思いをしていたときに偶然テレビに登場した元妻に会いたくなったのか、トレバーさんがマーリーンさんに再び連絡をとりたいと思った明確な理由についてはわかりませんが、2人は再び巡り合う運命だったんでしょうね。
マーリーンさんは2人の破局した原因について、自分自身が猫に情熱を注ぎすぎたことにあると認めています。2人は過去の失敗を経て、歩み寄ることの大切さを学び、今2度目の結婚生活をスタートさせたのです。現在は別々に暮しているトレバーさんとマーリーンさんですが、トレバーさんは今後一緒に暮らすことについても前向きに考えているそう!今度は猫たちともうまく暮していけるといいですね。
みなさんも恋人がペットを飼っている、もしくはあなた自身がペットを飼っている場合、一緒に暮らし始める前には、しっかりとペットのことについて話し合う場を持つことをおすすめします!
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